コードギアス 反逆のルルーシュ 

第16話

 今回のエピソードでやりたかったのはルルーシュとスザクの関係性強化かな。以前からちらほらほのめかされ、ついにスザクの過去のトラウマが明らかになったわけだけど、父親殺しとはまたずいぶん重い設定を持ってきたなあ。この設定にはどういう決着をつけるつもりなんだろう。ギアスによる自己暗示は以前ギアスの効力を確かめていた時に出てきた「ルルーシュのギアス能力は光情報による作用かと思われ、ならば鏡での反射も可能かもしれない」という伏線が見事いかされた形なわけだが、爆弾を解除され、スザクに取り押さえられた後でもマオはルルーシュがゼロであることをばらすという可能性もあったのに(そりゃ誘拐犯の言葉なんてろくに信用されないだろうけど、疑惑のきっかけをスザクに与えるくらいの効果はあるだろう)安心して勝ち誇りまくっていたルルーシュはやはりつめが甘いよなというか。

第17話

 藤堂とその部下たちを手に入れ、またラクシャータという技術者も手中に収めたことによっていよいよ黒の騎士団は組織として充実してきたわけだが、今回のラストでランスロットパイロットがスザクであったことを知り、ヤバげな高笑いをするルルーシュはこれを機に今までに輪をかけて歪んでいくことになるのかな。夜空を背景にたたずむC.C.の姿がとても象徴的だし。カレンもスザクのことを知ったわけだが、今後学園での対応はどうなるのだろう。ランスロット封じの最もてっとり早い手段は当然友人と思って油断しているスザクを始末してしまうことだし、あるいはルルーシュならギアスを使って「軍を辞めて今後ずっとナナリーのことを守れ」とか命令するという選択肢もあるわけなんだけど。