2015年12月 #4

[☆☆☆]終物語 #12(最終話)「しのぶメイル 其ノ陸」

 え、これで終わり? 扇ちゃんの正体がわかる話はないのか。
 まとめ。前半の老倉の話は意外なほど楽しめたのだけど、反対に後半の初代怪異殺しの話は好みに合わなかった。好き嫌いが前半後半ではっきり分かれてしまったシーズンだった。

[☆☆☆☆☆]蒼穹のファフナー EXODUS #26(最終話)「竜宮島」

 衝撃的だった部分もあれば尺不足を感じたり雑に感じる部分もある一長一短な最終話だった。
 ミツヒロがラスボス役ってのはやはり役者不足だと思うんだよな。ミツヒロとの間にそんな深い関わりがあったわけではないし、そもそもミツヒロ自身の意思で行動しているわけでなく憎しみにとらわれたミールの操り人形状態でしかないわけだし。
 芹がああいう形で眠りについたのは予想外で驚いた。これは続編でのドラマが期待されますね。
 美羽は重要な立ち位置のキャラだったわりにはいまいち成長が無いキャラだった気が。「ママ」「怖いよ」「エメリー」シリーズ全体を通してだいたいこれぐらいしか言っていなかったような印象。最終話でもその大事な二人との別れが待っていたわけだけど、こういう局面を迎える前にもっとこの子の成長を描いておくべきだったのではないかと。
 総士は結局転生オチかよ。どういう結末にいきつくのかと思ったら、このオチはちょっと安易なのでは。一騎も<あれだけ生存限界がヤバいという前ふりがあったわりには、普通に生き延びて二年後も生きているってのはどうなんだ。そりゃ安易にパリンとすりゃいいってものでもないけど、どんなキャラでも死の退場という絶望を避けえない厳しさがあるからこそ、この作品の登場人物の生ははかなくも輝いていたのに、主人公格だけ死を簡単に回避という流れは正直残念だった。
 まとめ。終盤は尺不足による失速を感じた部分もあったものの、全体的には高い満足感のある作品だった。この『EXODUS』から入って一期も見てみる気になったぐらいだしな。終盤の尺不足感、消化不良感を補うためにも続編を期待したい。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

[☆☆☆☆☆]ワンパンマン #12(最終話)「最強のヒーロー」

 ボロスさん強かった。いかにサイタマが全力ではなかったとはいえ、あれだけ長時間わたりあえるとは。
 まとめ。主人公が最強でどんな戦いでもワンパンチで決着がついてしまうのをギャグとして描くという単純なアイデアの作品だったけど、予想以上に楽しめた。映像的に迫力があって見ごたえがあったし、サイタマ以外のヒーローもいい味出していたし、ヒーローとは何ぞやという掘り下げ的な描写も見られて満足できる内容。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

[☆☆☆☆]うしおととら #25「H・A・M・M・R〜ハマー機関」

 流れ的に今回一話だけで決着をつけるのかと思った。

[☆☆☆☆]うたわれるもの 偽りの仮面 #12「鎖の巫」

 双子加入。さすがエロ枠担当だけあってサービスシーン的なものが多かった。ついでに飴屋のおやじの正体も判明。でもアニメ版だとここまで飴屋のおやじやミカヅチとの接点が少なかったから、いまいちギャップによる衝撃が少ないのが残念。

[☆☆☆☆☆]機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #13「葬送」

 容赦なく犠牲も出まくったが一部助けられたものもいたというなるようになった結末に。シビアな作品だなあ。一方、フラットなまなざしの三日月さんが怖い。三日月が胸に押し込めた葛藤に耐えられず弾ける時も来るのだろうか。