灼眼のシャナIII-FINAL- #24(最終話)「涯てより開く」

 もはやこの局面になっては戦う必要はないのでは。いや、悠二とシャナは壮大な痴話喧嘩ということで納得するにしても、それに巻き込まれて殺されるシュドナイさんかわいそ過ぎね? でもそのおかげでヘカテーと一緒だからシュドナイさん実は勝ち組なのか。悠二がたしかな一個の存在になりましたというのは少々ご都合主義臭いというか、なんでもかんでも丸く収まり過ぎじゃね? という気も。まあ最後なんだからそれぐらいのご都合主義はありか。話の流れを大きく変えるような設定というわけでもないし。ザナドゥにわたった後の悠二やシャナがどうしているのか見てみたい気もするが、そのへんは原作のこのあと出る短編集で描かれるのだったっけ? さすがにもうアニメ化されることはないだろうし、出たら読んでみようかな。
 まとめ。悠二がいきなりラスボス化するという原作未読組にはついていきづらく始まり方だったこの三期だが、中盤も最後の大きな戦いというのを見せるためか多数の脇役の戦いを描いていたのが散漫な印象になってしまって中だるみしがちだった。それでもこうして長く続いたシリーズが無事終わりを迎えられたかと思うと感慨深く、満足感が大きい。スタッフの皆様、お疲れ様でした。