ベン・トー #12(最終話)「国産うなぎ弁当 790kcal」

 ヘラクレス棍棒のやり方が狼としては間違っているもので、主人公がそれをくつがえすという展開は見え見えなのにだらだら引っぱったり、主人公を立てるためとはいえ他の狼たちが一時でも情けないところを見せるという描かれ方だったのが残念。またあくまで弁当争奪戦と言いながら弁当そっちのけでバトルしているのにもすっきりしなかった。ところどころでさしはさまれる白粉の執筆や狼たちの間で佐藤が≪変態≫として知られているあたりは面白かった。
 まとめ。最後までシリアスパートは納得できない部分があってすっきりしなかった。それでもそれ以外の部分でとても楽しめた作品だった。一話目を見たときは正直合わないかと思ったが、合わない部分はこだわらずスルーすればいいと悟ってからは十分面白かったし、再び原作の方にも手を出すきっかけとなってくれた。アニメは原作三巻までの内容なので二期もあるかもしれないが、とりあえず先に原作の方を読み進めてみるつもり。スタッフの皆様、お疲れ様でした。