二十面相の娘 #22（最終話）「チコ」

　この最終話で何が驚きだったかって、エセ探偵のタヌキが一番の勝ち組ということ。小糸さんの家で食うに困らない生活をしていてトメさんと文通って妬ましいじゃねえか、この野郎。それ以外はあってもなくてもかまわないようなどうってことのない最終話だったな。まあ街で出会った迷子の少年のオチはなかなか面白かったが。
　まとめ。これは隠れた当たりかと期待したけど、後半にいくにしたがってどんどん面白味がなくなってしまった。初期の頃は幼いながらも機転で困難を乗り越えていくチコの活躍が面白かったのだけど、後半になるとその場しのぎのなりゆきまかせ的で考えなしな行動を見せるようになって話が単純化してしまったことや、チコのピンチにおじさんが現れてのマンネリ展開や、数々の怪人たちの背負ったドラマがどうにもパッとしないのがマイナスだったかと。