ゲド戦記

ゲド戦記 [DVD]

　評判があまり良くないようだったので期待していなかったわけだが、やはりいまいち。音楽や背景美術はさすがなのだけど、ストーリーがすごく地味。世界規模で災いが起こっていたり、竜が現れて共食いしていたり、王子が父王を殺害したりとスケールのでかそうな始り方をしたわりには、実際には悪い魔法使いと対決というしょぼい話でしかないわ、敵の魔法使いはえらぶっている割にはその手下は三流だわ、物語の主人公の一人・アレンはひたすらうじうじしてて鬱陶しいわ、かと思えば終盤テルーにちょろっと説教食らっただけでいきなり主人公らしくなるわ、そのテルーは終盤いきなり実は竜の化身だったことが明かされるわ。まあ演出がよくわからんという点では『ハウル』もそうだったけど、あちらはわからないなりに見てて楽しめる部分があったと思うのだけどなあ。