機動戦士ガンダム00  #07「報われぬ魂」

 今のところソレスタルビーイング側はガンダムの異常なまでの強力さによってハデに勝利を収めているように見えるけど、どの戦いの結果も各国上層部の思惑によって上手く利用されているというのが面白い。上の立場の人間は軍隊や兵器などに損害を受け多少の痛い目をみながらもそれを利用してしたたかに利益を得ているのに対し、戦闘の影響で街に甚大な被害を受け深刻かつ切実な問題として痛い目を見ているのは、本来戦争がどうのこうのという政治的な決断に直接的には関わっていないはずの弱い立場の一般人だというあたりは、現実の現代社会にもあてはまりそうな状況。単純に戦闘して勝利すればいいというわけではないのがよく表されている。もっともソレスタルビーイング側もそれは承知した上で、絶対目的として紛争介入しているようだが。こうして7話まで見てきて、各登場人物、各勢力のあれこれがいろいろ見えてきて楽しめるのだが、いまだにガンダムパイロットをガンダムマイスターと呼ぶのはなんだか慣れない……。なんというかガンダムマイスターって響きは非常にマヌケに聞こえてしまうというか。今さら呼び方を変えるわけにはいかないというのなら、せめて作中で頻繁にその呼び名を使うのはやめてくれないかなあ。あとガンダム作品だからって無理にハロを出さなくても良かったのでは?