魔法少女リリカルなのはStrikerS 第26話(最終話)

 新米連中と教官連中が全力全開で模擬戦なんぞやったら新人メンバーがぼこぼこにされる姿しか想像できないんですが(笑) そして模擬戦に誘われすらしないはやてはやはり最後までいらない子扱い。どこまでも哀れな……。もっともアギトという手駒も手に入って、ある意味この事件で一番得したのははやてだったのかもしれないが。それぞれの配属先はもともといた部署だったり、前から希望していた部署だったりで面白味がなかったなあ。なのはさんは正式にヴィヴィオを養子に迎えて若くして早くも一児の母ですか。『StrikerS』になってから飛行魔法に関する設定がずいぶん変わったわけだけど、もともと空戦魔導師を希望していたティアナなんかは、戦闘機人との最終決戦の時に飛行魔法を身につけるなんて展開があっても良かったかも。今さらだけど。
 まとめ。百合要素や魔法少女ものの皮をかぶった少年漫画のようなガチバトルという作風、魔法のシステムやインテリジェントデバイス、各登場人物の設定と、構成要素を見れば十分良さそうな素材がそろっていたのに、それらが作中で全くいかされなかったとても残念な作品だった。作画も脚本も完全に力不足。なんだかんだでこの作品は好きなだけに、もっと十分な時間と予算を用意してから、それこそ全力全開で取り組んでほしかったな。