天元突破グレンラガン 第27話(最終話)

 神にも達するかと思われた螺旋の力で安易に仲間を生き返らせたりだとか歴史改変ENDにしなかったのは良かったと思うけど、いくらアンチスパイラルの因子を持っているからってアンチスパイラルが滅ぼされたらニアも消えてしまうというのは納得がいかない気が。シモンも仲間たちのもとを去って、一人先に螺旋力が宇宙を滅ぼすのを防ぐよう何らかの対策をするのかと思ったら、どうもただ放浪していただけっぽいし……(まあ、あのまま仲間たちのもとに残って英雄扱いされるのは何かとまずいというのもわからないではないが)。正直腹の底から満足したとは言いかねる最終回だったな。
 まとめ。上記のように不満点のある最終回だったし、今までのストーリー展開にもツッコミどころがないわけではないのだけど(第二部の目覚めてからのシモンは無敵過ぎるとか、第三部は最後に爆発させるためとはいえ内部のごたごたが長くて少々鬱陶しいとか、第四部終盤になっていきなり登場人物たちを殺し過ぎなのではとか)、やたらとダラダラした中身のない話の垂れ流しになったり、細かい設定ばかり出てくるわりには矛盾点が多く、しかもストーリーはつまらなかったりする昨今の作品の中で、細かい点は関係なし、とにかく勢いの良さで楽しませてくれた点が高く評価できる作品でした。やはりこういうふうに勢いがあった方が楽しめるなと再確認させてくれたし、またそれを支えるだけの作画があったこともお見事。この素晴らしい作品を世に送り出していただいて、どうもありがとうございます。半年間楽しませていただきました。