スカイガールズ 第3話

 トラブルが発生し、それを主人公が潜在的な力を発揮して活躍して解決するのは王道展開なんだが、もともと軍人で戦闘機のエースパイロットであった経歴を持ち、成績優秀、他の二人よりも先に訓練を開始していた瑛花はコントロールがきかなくなり、対して音羽の方はまだろくに訓練もつんでいないはずなのに同調率が高いからいきなりぶっつけ本番で自在に飛行することもコントロールを失った同型機の救助もこなしてしまうというのは、登場人物の努力も創意工夫も関係なし、とにかく素質第一過ぎるように見えてしまって萎え。それじゃあ単なるご都合主義とほとんど変わらないじゃないか。機体が一度コントロールを失ってしまったらもうパイロットを放り出すしか手がないような備えのなさにも呆れたし、ろくに訓練もつんでいないのに瑛花を助けようとする音羽の思いつきにあっさり整備員が同調するのにも無理があり過ぎる気が。それと瑛花が最後に名前で呼ばれるのを受け入れ、また音羽のことを名前で呼んだのは心を開き始めたということなんだろうけど、やたらとツンツンした態度だったのにどうしてたかだか一回助けられたぐらいでそうなる? むしろプライドの高さから、より対抗意識をむき出しにしそうなタイプに見えるのだけど。実際、瑛花がソニックダイバー乗りに転向したのは、以前模擬戦で謎のソニックダイバー乗りに完敗して何とか対抗しようとしているのが大きな動機となっているのだろうし。