ロミオ×ジュリエット 第11話

 それぞれの立場を捨てて旅立つロミオとジュリエット……といえば聞こえはいいかもしれないが、大公の息子ということでお坊ちゃま育ちのロミオと、モンタギューの魔の手から隠れひそむ生活だったとはいえなんだかんだで周りの人に尽くされながら育ったジュリエットのふたりが街に溶け込んで普通に食っていけるとは思えないこともあって、特に当てもなくどんどん先へと放浪していく様子はまるでこれから心中しようとしているかのような印象が。何らかの事態の変化を見せて結局もとの街に戻ることになるのだろうけど、仮にこのまま逃亡を続けられたとしても、たまたま都合よくふたりを置いてくれるとこが見つかるのでもない限り、このふたりじゃあ遠からず破綻するのが目に見えているよなあ。