コードギアス 反逆のルルーシュ 第23話

 ルルーシュユーフェミア殺害、スザクの前に現れたおそらくはC.C.の同類であろうと思われるV.V.、ヴィレッタに迫る暴動の危険、神楽耶の「妻」発言、オレンジ君の復活・覚醒、ユーフェミアの死にショックを受け暴走し始めたニーナ、トウキョウ租界への総攻撃……といったように続編に向けて視聴者の関心を逃さないためのフックを多数用意しているのはけっこうなんだけど、はっきり言って詰め込み過ぎ。ユーフェミアの殺害及び死とそれに対するルルーシュの苦悩はもっとじっくり描いてほしかったなあ。最後のいかにも悪役然として高笑いするルルーシュはなんだか悪役演技に酔っているだけに見えて不自然に感じられたし。もともとこの作品はシリーズ全体を通してフックは多いものの、一つ一つの要素の描写がかなり雑になってしまっているという印象だったのだけど、前期レギュラー枠最終話となる回だからか特にそういった印象が強かった。後期はもっと落ち着いて一つ一つの要素を丁寧に描いてほしいがどうなるかな。ともあれ、そういった明らかなマイナス面もあるものの、なんだかんだで半年間楽しませてくれた作品だった。夏の24話及び25話と秋からの再開を楽しみに待とう。23話中特に気にいったのは、ルルーシュ初活躍の第2話、シャーリーと涙のお別れの第14話、最後の盛り上がりを見せたギアス暴走によるユーフェミアの大惨劇の第22話。