Kanon

第22話

 すさまじい引きだったけど、あんな状況からどうやって助かったことにするんだ……?
 同時進行というストーリーの都合上しかたないとはいえ、あゆのことを思い出したとたんあんな状態の名雪を放っておいて祐一は飛び出していってしまうとは、どこまでも名雪は不憫な扱いだこと。対して真琴は優遇されているなあ。真っ先に脱落したヒロインということもあってか脱落後のフォローも丁寧だったし、その後も何かにつけて思い出されてその存在の大きさをアピールしているし、今回もおいしいところを持っていったし。

第23話

 絶望の淵に立たされた祐一を助ける助っ人役として真琴の名前の由来となった女性を登場させるとは粋なアニメオリジナル展開だ。
 回想シーンが非常にお見事。あゆを中心に今までのことを振り返りつつも他のヒロインとの思い出もしっかりふり返っているのだから素晴らしい。
 あゆと名雪を平行して成り立たせるのはやはり無理だったか……。原作の名雪シナリオの終盤の展開はこの作品の中でも特に気にいっているもののひとつなので残念。今までも空気みたいな扱われ方だったが、最後まで報われないヒロインよ……(嘆)
 次回、最終回。現時点でいまだ生死の境目にある秋子さん、間もなく死を迎えるという状況のまま姿を見せない栞(いちおう今回の香里の発言からまだ存命であることはわかるが)、今回のラストで姿を消してしまったあゆ、この三名にどういう決着をつけるのか。さらに贅沢を言えば名雪、舞、真琴といった他のヒロインたちへのフォローも気になるところ。