Kanon

第16話

 さすがに今回はフォローが苦しかったか。舞のことに関してもさらっとその後の事情を描いただけという感じだったし、いきなり祐一が栞に積極的に関わろうとするのも唐突な印象だし。唐突な印象といえば栞がもうすぐ死ぬことを告げられるのもそうで、いくら学校を休んでいたとはいえ、クソ寒い中毎日のように歩きまわり、時にはアイスクリームさえ食べていたようなやつがもうすぐ死ぬなんていわれても実感がわきづらいよなあ。病弱ヒロインのお涙ちょうだい死亡ストーリーをやるならやるで、やはり積み重ねが大事だよな(同じエロゲーでその点を非常に上手くやっていたのが『加奈』だったわけだが)。

第17話

 そろそろ栞シナリオも終盤。すっかり忘れてしまったが、栞を無視しまくっていた香里が再び栞と向き合うようになるにはどんなきっかけがあったんだったっけ。この手のアニメ作品では出番が終わってしまった登場人物はすっかり影が薄くなってしまうことが多いが、冒頭、栞のことで悩む祐一が真琴のことを思い出していたのはしっかり今までの積み重ねの延長線上に今があることを感じさせてくれて良かった。次あたり栞シナリオクライマックスっぽいがどういう終わり方になるのか。原作そのままだと栞がたすかるのは唐突感が強いからなあ。まさかの救済なし死亡オチなのではという気も……