西の善き魔女 Astrea Testament 第13話(最終話)

とにかくなんでもいいから適当に盛り上げて適当に決着をつけましたって感じの最終話だった。実は生きていたリイズ公爵やロットの裏切りというあまり必要だったとは思えないオリジナル展開を入れたりせずに、最後は女王の世界の秘密の種明かしとそれに対するフィリエル、アデイル、レアンドラの三人娘の答えにしぼった方が良かったのではないかと。

  • 視聴者(読者)にもなじみのある童話をフィリエルが知っている(そしてその知識を有するのは限られた人物である)
  • 科学的知識の探求は異端として封じられている
  • グラールではひたすら初代女王の血を引いていることが重要
  • グラールは軍に頼らず女性の外交手段を重視する特異な国である
  • この世界には「竜」が存在する
  • 世界の果てには「壁」が存在する
  • 女王のそばには吟遊詩人という謎の人物がいる

降りかかる困難を乗りこえていくこと、フィリエルとルーンの恋の行方と並んで、こういった世界観を見せていって最後に世界の秘密を明かすのが魅力のひとつな作品なのに、中途半端に断片を示したあげく解答を丸投げした形だからなんだかおかしな作風の作品といった印象しか残らなくなってしまった。