今期終了番組について

なんといっても一番良かったのは『蟲師』。放送される本数だけは多いがつまらなくて途中で切ってしまうような作品がほとんどの中で、ほんのわずかにこの作品に出会えて良かったと思える作品がある。今期は『蟲師』がそれでした。スタッフの皆様お疲れ様でした。残念ながら放送されなかった残り6話も期待しています。
残念だったのは『アカギ』『Canvas2』。『アカギ』は美少女もの全盛の昨今において女登場人物の立ち入る余地のない男ばかりの登場人物、濃い絵、麻雀という素材。これだけ硬派な作品でありながら見事なストーリーで楽しませてくれたのものの、後半の鷲巣編のだらだら展開に評価急下降。個人的には市川戦がピークだったなあ。一方『Canvas2』はエロゲー・ギャルゲー原作作品でありながらばっさりサブヒロインを切り捨てることによって主軸がはっきりした物語を描いたのは良かったものの、それまでの話の積み重ねはなんだったかと思うような最終回で一気に評価下落。『アカギ』も『Canvas2』も十分良作と呼べるだけの素養はあったのに途中でケチがついてしまって本当に残念。
『かしまし』は原作既読でありながら一応最後までつきあい続けられるだけの力はあったものの、あまりにはずむに好感が持てなくて印象が悪かった。この作品に限ったことではなくエロゲー・ギャルゲー原作作品などにもあてはあまることだが、もう少し素直に好感が持てる主人公というのは出てこないのかね。複数の異性から好意を寄せられる人物だからこそなおさら好感が持てるようなキャラでないとおかしいと思うんだけどなあ。『灼眼のシャナ』は未完の原作を扱った作品で、ずば抜けて原作の良さを上手くアニメ化している完成度の高い作品というわけではなく、かといって大きく原作を破綻させることもなかった良くも悪くも無難な作品でした。