マテリアルゴースト

マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)

マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)

はじめは軽妙でテンポのいい文章かと思ったが、むしろくどくて読んでいて疲れる文章だった。主人公も最初は拒絶反応が出る人もいるかもという程度だったが、途中からはっきりと好感が持てなくなっていた。三人の女の子のキャラクター造形や登場人物間のやりとりも「これ、どこのエロゲー・ギャルゲー?」と言いたくなるような言動でちょっとなあ……。あとユウがベタベタすることであんな実害があるなら鈴音はそのことを事前にもっとはっきり指摘しろよという気が。終盤の能力の設定の使い方はなかなか上手くて良かった(二メートル範囲設定で悪霊の接近を妨害するとか、食事で霊力回復とか)。