ニライカナイをさがして

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

この作者の作品は『ルーク&レイリア』の1,2巻と『9S<ナインエス>』の1巻を読んだことがあるけど、この『ニライカナイをさがして』が一番良かった。文章も重過ぎず軽過ぎずちょうどいい感じだったし、情景描写とリカを結びつけるのも上手かった。リカはわがままで勝手なところもあるけど、人のせいにせず自分自身で受け入れる強さがあり、タクローはちゃんとリカを支えられる優しさがあって、メインキャラであるこのふたりが好感が持てるキャラだったのも良かった。ストーリー全体がタイトル通りのテーマできれいにまとまっているのもお見事。読んで良かったと大満足。