しゅごキャラ! #29「キャラなり!? アミュレットエンジェル!」

 いろいろあった回でした……
 まず第一にエルのキャラが愉快過ぎる(笑) これが歌唄のなりたい自分なのか(まあ各しゅごキャラの性格を見ていると、どこまで「しゅごキャラは持ち主のなりたい自分」設定が有効なのかは極めてあやしそうだが)。
 空海はあいかわらずいい男。この空海との相談でとりあえずあむのスランプ問題は一つの決着のようだけど、新メンバーとの溝はいまだ埋まらず。このへんはどうなるかな。今後が楽しみ。あむの大本命のはずの王子は影が薄いねえ。イクトをはじめとして、空海、それにあむは正体を知らないもののなでしこ(=なぎひこ)という魅力値の高い登場人物があむの周りにそろっているので王子の立場が危うい気が。
 次回予告から予想できた通りエルはあむとのキャラなり。さらに歌唄はダイヤとキャラなりし、ついでに(笑)空海も初キャラなり成功。空海の初キャラなりはもっといい場面を用意してやってほしかった気もするが、今後ほとんど出番もないだろうし仕方ないか。ダイヤはようやくたまごから生まれたものの台詞は全くなしだったのが残念。どんなキャラなんだろう。やはり×がついているからネガティブ思考タイプなのかね。エルはキャラなりしても役に立たねえ(笑) 今回はとりあえず白旗を振っておしまいだったけど、完全平和志向タイプのエルの能力やいかに? もっとも他のだれかのしゅごキャラキャラなりをすると体力を消耗して持続時間が短いようだから活躍が見れるのはもっと後のお楽しみということのようだけど。
 歌唄とイクトが兄妹であることも判明。でも歌唄の方はガチの近親なんちゃら愛情持ちか。週末の休日の朝からこの内容いいのだろうか。お子様向け雑誌掲載作品でありながら(かなりソフトな描写とはいえ)同性愛や歳の差カップルが出てきた『CCさくら』を思い出すなあ。
 とまあそんな笑える要素をちりばめながらも、空海の自分の可能性を信じる言葉や、歌唄の競争論、歌唄の競争論を一面では肯定する空海、そんなふたりの意見を聞きながらも歌唄に好感を持っているから(あむに好きだと言われた時に照れている歌唄が可愛い)戦うことを避けようとし、エルの存在から歌唄のなかの優しさを見抜くあむなど、説教臭くない程度にいい場面もあって非常にお見事。もともと安定した面白さのある作品だったけど、最近は特に面白くてとても満足。