ひぐらしのなく頃に解  #24「祭囃し編 其の拾壱 オシマイ」

 子どもに敗北宣言する特殊部隊の隊長、運命さえ自分の強い意思で何とかしてみせるとデカい口を叩いていたわりには崩れ始めたらもろかった三四、いいことを言っているように見えるがこの期に及んで自己犠牲という解決手段しか示せない魅音と羽入。シリアスにすればシリアスにするほどストーリーのほころびが目立って白けてしまった。特にラスボスの三四にはがっかり。目的をかなえるために強い意思でどんな困難でも乗り越えてきたようなイメージがあったけど、考えてみれば成人してからも研究が棄てられそうになった時、組織の人間が声をかけてくれなければどうにもならなかったわけで。要するにただ運が良くて今まで何とかなっただけの電波女が、自分の力で何とかしたのだと勘違いしていきがっていただけだったのか。
 まとめ。絵柄を変えたり、最終章だけあって祭囃し編は毎回Cパートありだったりと、力を入れてがんばっているのはわかるのだけど、それでもやはり微妙だったのは原作のストーリーに問題があるのか、アニメ化に際しての原作要素の取捨選択に問題があったのか、あるいはその両方なのか。ひとつはっきり残念だったとわかる要素は音楽。OP・EDは十分以上に魅力的なんだけど、作中のBGMが弱い。そのため盛り上がるべき場面が盛り上がり切らなかった。3期もあることが判明したわけだけど、正直『ひぐらし』はもうこれ以上いらないなあ。まあ、2期が始まる前もそんなこと言いながら、結局最後までつきあうことになったわけだから、なんだかんだで3期も最後までつきあうことになるかもしれないけど。