ロミオ×ジュリエット

第9話

 十ン年も連絡を取ってなかった相手をうかうか全面的に信じてしまうとはお人よしというかマヌケというか……と思っていたら案の定裏切られ、密告されて決起前から早くも大打撃のキャピュレット勢。一堂に集った手勢も少なくお粗末で、そりゃモンタギューの魔手から逃れて隠れながら暮らすのは大変だったろうけど、それでもモンタギューを打倒し、キャピュレット家のお家再興をと志すならもっと準備を進めておかなければ駄目だろう。ネオ・ヴェローナの繁栄の源と言われている大樹エスカラスとやらが枯れ始めているというのは、要するに最終的には空中に浮いている浮遊大陸ネオ・ヴェローナが崩壊するという流れなんだろうな。OPの映像からしてもそんな感じだし。

第10話

 前回の決起失敗の責任を感じ絶望し街をさまようジュリエット……かと思いきや、都合よくロミオの母に助けられて修道院にかくまわれ、あっさりロミオと再会。そしてここで原作の名シーン発動。この作品に関しては多少のストーリーの粗もお約束ということでスルーしてもいいと思っていたけど、さすがに最近はロミオとジュリエットのご都合主義な結びつきや革命劇としてのお粗末さが気になってきた。