氷菓

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

途中まではどうもぴんとこなくていまいちかと思ったが、終盤はなかなか良かった。奉太郎の「俺」という一人称は少々違和感が。なんとなくこういう作品の主人公の一人称は「僕」だというイメージがあるので。あれだけ特徴的な名前なのに重要な証人にすぐに気づかなかったのはちょっと興ざめ。姉の精神操作をほのめかすのはやり過ぎだと思うが、あとがきからするとひょっとしてこれが史実?(笑)