心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている

心霊探偵・八雲 赤い瞳は知っている

心霊探偵・八雲 赤い瞳は知っている

常人の目には映らない存在(この作品だと幽霊)と向かいあう人の話が読みたくてこの作品に手を出してみたわけだが、思ったよりも霊との関わり方について描かれていなかったのは残念。霊が見える能力(というか体質)を持つ八雲が話の中心でありながら、八雲の目にどういうふうに霊が見えているかについては触れられていないんだよなあ。おそらく読者の想像にゆだねた方がより効果的と判断してのことだろうけど。とはいえ、文章は読みやすかったしストーリーもまあまあ楽しめた。買う前にちょっと目を通した時にはわからなかったが後藤が好感の持てる人物で良かった。