戦う司書と恋する爆弾

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

語呂が悪いというかハミュッツだのミレポックだのという登場人物の名前や地名に最後までなじめなかった。ずば抜けた予知能力と死者の記憶が見える本によって時間を超えた恋を成立させるというアイデア自体はいいと思うが、それ以外はストーリーも各キャラの魅力もいまいち。恋に関しても両者ともにたいした理由もなく一目ぼれしているので共感しづらい。そりゃ恋するのにはっきりとした理由なんてないと言ってしまえばそれまでだが、物語としては恋するに足る魅力的なキャラだとか、恋にいたるまでの何がしかのイベントといったわかりやすい(言いかえれば共感しやすい)材料があった方が読者も感情移入できていいと思うのだが。