2005-09-09 夏と花火と私の死体 読書感想 夏と花火と私の死体 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2000/05/19メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 218回この商品を含むブログ (332件) を見る死体の一人称というアイデアは面白いが、実質上三人称の描写のようなもので、(その珍しいアイデアによって読者の注目を集めるという以外での)死体の一人称である必然性、あるいは死体の一人称ならではという描写はなかった気が。ぶっちゃけ死体が見つかりそうになって、それを隠してってのをくりかえしているだけ。すぐにパターンが読めてしまったので、読んでいても緊張感やハラハラドキドキした気分は味わえなかった。オチも予想の範囲内でこんなもんかという感じ。収録されているもうひとつの作品「優子」もそうだった。期待ハズレだったな。