舞-HiME 第25話

いかにも最終決戦というふうに盛り上げようとしているのはわかるのだけど、ここまで積み上げてきたものに価値が見出せないから盛り上げようとしても薄っぺらく思えてしまうというか。最後のラスボス的存在である黒曜の君とやらは電波さんにしか見えなくてまったく魅力が感じられないし。
弟が消滅して、ホレた男も消滅して、残っているのはホレた男への想いの残りだけ? せっまい世界だなあ。冒頭にクラスメイトとの会話があったり、決戦前夜なつきと一緒に過ごした描写があるのは、世界には大切なものはたくさんある(友人もそうだし、たとえ見ず知らずでも自分と同じ想いを持って生きているであろう人々とか)ということを感じさせるための描写かと思ったのだが。そりゃ恋人とか肉親だけが最も大事で、他のことなんてどうでもいいという価値観もアリだと思うけど、本当の意味でそう言える人はたぶん一握りだと思うんだけどなあ(この作品中では静留とか深優あたりがそうか)。